メモ帳

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血管内大細胞型B細胞リンパ腫の診断におけるランダム皮膚生検と骨髄生検

Random skin biopsy and bone marrow biopsy for diagnosis of intravascular large B cell lymphoma.
(Ann Hematol 2011;90:417-21)

血管内リンパ腫(IVL)は節外性リンパ腫の稀なタイプであり、殆どの場合リンパ腫細胞が小血管の内腔で増殖する。IVLの診断には病理学的な確認 が必要である。一見正常に見える皮膚からのランダム皮膚生検は、IVLが疑われる患者においては有用であるように思われる。しかしながらこの方法の感度は 分かっていない。そこで著者らは過去4年間にIVLと診断された12例のIVL患者においてランダム皮膚生検を実施し、臨床的あるいは検査上の特徴との関 連、皮膚病変の有無、骨髄浸潤について評価した。12例は全例が皮膚生検か骨髄生検でIVLと生前に診断され、リツキシマブ併用化学療法で治療された。ラ ンダム皮膚生検は12例全例で実施され、10例(83.3%)で陽性所見が得られた。紅斑性の皮膚病変が13例でみられたが、皮膚生検で陽性所見が得られ たのはそのうち2例だった。11例(91.6%)では、骨髄スメアまたはフローサイトメトリーで骨髄浸潤を認めた。しかし、骨髄生検で浸潤が確認されたの は半数に過ぎなかった。