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メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

再発・難治マントル細胞リンパ腫の救援療法としての経口亜ヒ酸ベースレジメン

Oral arsenic trioxide based regimen as salvage treatment for relapsed or refractory mantle cell lymphoma.
(Ann Oncol 2014, PMID 24728036)

[背景] マントル細胞リンパ腫(MCL)はaggressiveであり、再発・難治性の場合は予後不良である。
[患者・方法] 大量化学療法の適応が無い、再発・難治MCL患者39例(男性34例、女性5例)を、亜ヒ酸、chlorambucil、アスコルビン酸からなる経口レジメンで継続的に治療した。年齢中央値は64歳(41-82)で、前治療レジメン数の中央値は2(1-5)であった。
[結果] 全奏功率は49%(CR 28%、PR 21%)で、毒性はgrade 1/2のみだった(血液毒性56%、肝障害8%)。中央値24か月(2-108)の観察期間の間、11例で効果が持続した(CR 8例、PR 3例)。治療効果に影響した因子はLDHの上昇(p=0.04)、MIPIでの予後不良群該当(P=0.04)だった。観察期間中央値は21か月(1-118)で、無増悪期間中央値は16か月、全生存期間中央値は38か月だった。PFSに影響した因子は女性(P=0.002)、ECOG PS 2 (P=0.009)で、OSに影響した因子は女性(P<0.001)、ECOG PS 2 (P=0.03)、治療無効(P<0.001)、初回奏功後の現疾患増悪(P=0.05)だった。
[結論] 亜ヒ酸、chlorambucil、アスコルビン酸からなる経口レジメンは、最小の毒性で再発・難治MCLに対して効果があり、約30%のケースでは持続的な効果がみられた。