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メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

再発マントル細胞リンパ腫において,標準的なCHOP療法にボルテゾミブを併用することで奏功率と生存率が改善した

マントル細胞リンパ腫 bortezomib CHOP

Addition of bortezomib to standard dose chop chemotherapy improves response and survival in relapsed mantle cell lymphoma

(Br J Haematol 2015;168:55-62)

プロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブ(BOR)は,細胞の化学療法に対する感受性を増大させる可能性がある.この研究では初回再発のマントル細胞リンパ腫におけるCHOP療法とCHOP+BOR療法の全奏功率(ORR),全生存率(OS),無増悪生存率,毒性を比較した.46例が無作為にCHOP±BOR (1.6mg/m^2)に割り付けられた.年齢の中央値は71歳(CHOP arm)と69歳(CHOP-BOR arm)だった.ECOG-PSの中央値は1(CHOP)と0(CHOP-BOR)で,stage IVの割合はそれぞれ65%と52%だった.全奏功率は47.8%(CHOP)と82.6%(CHOP-BOR)で,完全奏功率は21.7%と34.8%,部分奏功率は26.1%と47.8%だった.OSの中央値は11.8ヶ月と35.6ヶ月(p = 0.01, HR 0.37 [95% CI, 0.16-0.83])で,PFSに有意な差はみられなかった(8.1ヶ月 vs 16.5ヶ月, p = 0.12).grade 3以上の感覚神経障害は両armでほぼ同等だった(CHOP 4.3% vs CHOP-BOR 6.5%).再発マントル細胞リンパ腫において,CHOP療法にボルテゾミブを併用することで治療成績が有意に改善し,かつ毒性の増加は管理可能なものであったと結論付けた.