メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

再発濾胞性リンパ腫に対するレナリドマイド・リツキシマブ併用療法とレナリドマイド単独療法の比較試験(CALGB 50401 trial)

Randomized Trial of Lenalidomide Alone Versus Lenalidomide Plus Rituximab in Patients With Recurrent Follicular Lymphoma: CALGB 50401 (Alliance)

[JCO 2015;33:3635-3640]

目的 レナリドマイドとリツキシマブの併用(LR)は濾胞性リンパ腫(FL)に効果がある。この併用レジメンは、これまでに無作為化試験で評価されたことはない。

患者・方法 Cancer and Leukemia Group B (Alliance) 50401試験はリツキシマブ単独(375mg/m2 週1回投与を4週間)、レナリドマイド単独(1サイクル目は15mg/日 day1-21、day22-28は休薬。2〜12サイクル目は20mg/日 day1-21、day22-28は休薬)、リツキシマブ+レナリドマイド(LR)を比較した無作為化第2相試験である。ただしリツキシマブ単独群は症例集積不良(poor accrual)のため中止された。リツキシマブ投与歴のある再発濾胞性リンパ腫で、最後の投与から病勢増悪まで6ヶ月以上経過しているものが適格条件とされた。血栓症のリスクが高い患者では、アスピリンまたはヘパリンが推奨された。

結果 91例(レナリドマイド単独45例、LR 46例)が治療を受けた。年齢の中央値は63歳(34-89歳)で、58%がFLIPIのintermediateかhigh risk群に該当した。grade3/4の有害事象はレナリドマイド(L)群で58%、LR群で53%に発生し、grade4の有害事象は9%、11%でそれぞれみられた。grade3/4の有害事象には好中球減少(L群16% vs LR群20%)、疲労感(9% vs 13%)、血栓症(16% vs 4%, p=0.157)などがみられた。L群では36%、LR群では63で12サイクルの治療が完遂された。L単独は治療失敗と関連しており、22%が有害事象のために治療を中止した。両群とも、80%で治療強度が過剰だった。前奏効率は53%(CR 20%)、76%(CR 39%)だった(p=0.029)。中央値2.5年のフォローアップで、病勢増悪までの期間の中央値はL群が1.1年、LR群が2年だった(p=0.0023)。

結論 再発濾胞性リンパ腫において、LRはL単独よりも高い効果を示し毒性に差はみられなかった。