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骨髄腫患者の幹細胞採取におけるplerixaforのアップフロントな併用:効果と動員失敗のリスク因子

Upfront use of plerixafor and granulocyte-colony stimulating factor (GCSF) for stem cell mobilization in patients with multiple myeloma: efficacy and analysis of risk factors associated with poor stem cell collection efficiency.

Leuk Lymphoma 2016, PMID 27735212

www.ncbi.nlm.nih.gov

plerixafor (P)はケモカイン受容体であるCXCR4に選択的かつ可逆的に結合する化合物であり、骨髄腫患者における幹細胞採取を目的としたG-CSFとの併用(P+G-CSF)が承認されている。本研究の目的は、P+G-CSF使用時の幹細胞採取成功率の特定であり、2回の移植を安全に行うことができる5x10^6個/kgのCD34陽性細胞を採取できたかを基準とした。また、幹細胞の動員に影響するリスク因子同定も目的とした。

138例が導入療法後にP+G-CSFで幹細胞動員を試みた。幹細胞採取成功率は92.8%だった。多変量解析の結果、有効性が低いリスク因子としてレナリドミド単剤への暴露(P=0.038)、動員前の白血球数が4,000/μL未満(P=0.01)、アフリカ系アメリカ人でないこと(P=0.019)が同定された。

本研究によりP+G-CSFが骨髄腫患者において高い有効性が示され、骨髄腫患者の幹細胞採取におけるアップフロントでの使用についての強力なサポートが与えられた。