メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

ALアミロイドーシスの診断時、ファーストライン治療終了時において、マルチパラメータフローサイトメトリーは予後を予測する。

The prognostic value of multiparametric flow cytometry in AL amyloidosis at diagnosis and at the end of first line treatment.

Blood. 2016, 27729322

www.ncbi.nlm.nih.gov

ALアミロイドーシスにおけるマルチパラメーターフローサイトメトリー(MFC)はこれまで普及しておらず、そのため臨床的な関連性についての情報はほとんど無い。著者らは、診断時に骨髄の検体を用いてMFCによる免疫表現型検査を受けた173例のALアミロイドーシス患者と、ファーストラインの治療が終了(EOT)した時点で同様の検査を受けた82例を対象に研究を行った。単一タイプの形質細胞数(PCs)と、多型的な形質細胞数/骨髄中の形質細胞数の比(pPCs/BMPCs)を解析した。

診断時点での単一タイプPCsが2.5%以上であることは、2.5%未満と比較して無増悪生存期間と全生存期間が短かった(2年無増悪生存率 41% vs 56%、P=0.007、2年全生存率 55% vs 70%、P=0.01)。加えて、pPCs/BMPCsが5%以下の患者は5%を超える患者と比較してPFSが短かった(2年PFS 43% vs 55%、P=0.02)が、OSには差がなかった(2年OS 60% vs 67%、P=0.19)。多変量解析では、単一タイプのPCsはPFS、OSの独立した予測因子であり、pPCs/BMPCs比はPFSの予測因子だった。ファーストラインの治療終了時点で、単一タイプのPCsが0.1%以上の患者は0.1%未満の患者と比較してPFS、OSが短かった(2年PFS 31% vs 87%、P<0.0001。2年全生存率 87% vs 98%、P=0.02)。very good partial response以上の効果を達成した患者を対象としたサブグループ解析では、単一タイプのPCsについて0.1%をカットオフ値とすると増悪率の予測因子となったがPFS、OSとは関連しなかった。

MFCはALアミロイドーシスの診断時、ファーストライン治療終了時の予後を予測する。また、MFCは血液学的効果の定義において役割を果たすかもしれない。

MFC is prognostic for AL amyloidosis at diagnosis and at the end of treatment. MFC may have a role in the definition of hematological response.