メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

R-CHOP、R-CVP、R-FMで治療された進行期濾胞性リンパ腫の長期予後

Long-Term Results of the FOLL05 Trial Comparing R-CVP Versus R-CHOP Versus R-FM for the Initial Treatment of Patients With Advanced-Stage Symptomatic Follicular Lymphoma

J Clin Oncol. 2017

PMID: 29095677, DOI: 10.1200/JCO.2017.74.1652

目的

FOLL05試験は、進行期の濾胞性リンパ腫(FL)に対する初回治療としてR-CVP (リツキシマブ + シクロフォスファミド + ビンクリスチン + プレドニゾロン)、R-CHOP (リツキシマブ + シクロフォスファミド + ドキソルビシン + ビンクリスチン + プレドニゾロン)、R-FM (リツキシマブ + フルダラビン + ミトキサントロン)の3レジメンを比較した試験である(リツキシマブの維持療法は無し)。以前の解析(観察期間中央値 34ヶ月)では、主要評価項目である3年治療成功率はR-CHOPとR-FMがR-CVPよりも優れており、毒性を考慮したリスクーベネフィット比ではR-CHOPがR-FMよりも優れていた。著者らは今回、観察期間が中央値で7年経過した時点でのpost hoc 解析の結果を報告する。

 

患者と方法

534人の参加者のうち、504人が評価可能だった。解析時点で、観察期間の中央値は84ヶ月(1〜119ヶ月)だった。

 

結果

8年時点での治療成功率と無増悪生存率はそれぞれ44%(95%信頼区間 39〜49%)と48%(43〜53%)だった。FLIPI2で調整した無増悪生存のハザード比は、R-CHOPがR-CVPに対して0.73(0.54〜0.98、P = 0.037)、R-FMはR-CVPに対して0.67(0.50〜0.91、P = 0.009)だった。8年全生存率(OS)は83%(79〜87%)で、治療レジメン間で有意な差はみられなかった。全体として、R-FMはR-CVPと比較してリンパ腫増悪に関係しない死亡のリスクが高かった。

 

結論

FOLL05試験の8年全生存率は83%で、免疫化学療法で治療された進行期FL患者の治療成績が良いことが確認された。3つのレジメンで全生存率の差はみられなかったが、活動性と毒性のプロフィールは異なっていた。最初にR-CVPで治療された患者はR-CHOPで治療された患者と比較して追加治療が必要になるリスクだけでなく、リンパ腫が増悪するリスクも高かった。