メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

未治療のindolentリンパ腫とマントル細胞リンパ腫を対象としたBRとR-CHOP/R-CVPの比較試験の長期フォローアップ結果

First-Line Treatment of Patients With Indolent Non-Hodgkin Lymphoma or Mantle-Cell Lymphoma With Bendamustine Plus Rituximab Versus R-CHOP or R-CVP: Results of the BRIGHT 5-Year Follow-Up Study.
J Clin Oncol. 2019 Feb 27:JCO1800605
PMID: 30811293, DOI: 10.1200/JCO.18.00605

背景
BRIGHT study(ClinicalTrials.gov identifier: NCT00877006)は未治療のindolent非ホジキンリンパ腫またはマントル細胞リンパ腫の患者を対象に,ベンダムスチン+リツキシマブ(BR)とR-CHOPまたはR-CVPの有効性,安全性を比較することを目的として行われた。この論文では,長期間のフォローアップデータを示す。

患者と方法
試験治療が終了してから最低5年間,無増悪生存(PFS),無イベント生存,効果の持続期間,全生存について観察を続けた。これらの評価は臨床試験担当者が行った。セカンドラインの抗腫瘍治療を受けた患者数,他の悪性疾患が発生した患者数についてもデータを収集した。

結果
BR,R-CHOP/R-CVPの両群とも,全ての観察項目の中央値が試験終了までに到達しなかった。5年時点でのPFSはBR群で65.5%,R-CHOP/R-CVPで55.8%だった。PFSの差は,統計学的な有意と考えられた(ハザード比 0.61[95% CI, 0.45-0.85; p=0.0o25])。無イベント生存と効果持続期間のハザード比もBRの方がR-CHOP/R-CVPよりも良好だった(それぞれp=0.0020,p=0.0134)。しかし,全生存には有意差がみられなかった。安全性のプロファイルについては,予測されていた通りで,長期フォロー中に新しい安全性データは収集されなかった。二次発癌はBR群の方が多かった。

結論
全体として,BRの方がR-CHOP/R-CVPと比較して長期間の疾患コントロールが良好であり,indolentリンパ腫とマントル細胞リンパ腫のファーストライン治療選択肢として考慮するべきである。

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