メモ帳

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高リスク中悪性度B細胞リンパ腫を対象としたrituximab併用高強度寛解導入、大量地固め療法:R-MegaCHOP-ESHAP-BEAM trialの長期解析

Treatment of high-risk aggressive B-cell non-Hodgkin lymphomas with rituximab, intensive induction and high-dose consolidation: the long-term analysis of the R-MegaCHOP-ESHAP-BEAM Trial.
(Leuk Lymphoma 2014, PMID 24628294)

著者らは本試験において高リスク中悪性度B細胞リンパ腫を対象としたR-MegaCHOP-ESHAP-BEAM療法の認容性と有効性を評価した。 19〜64歳でかつAA-IPIスコアが2または3の、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、縦隔原発B細胞リンパ腫(PMBL)、grade 3の濾胞性リンパ腫(FL3)患者105例が登録された。治療は3コースの高用量R-CHOP 、3コースのR-ESHAP、自家幹細胞移植併用BEAM療法から構成されていた。生存期間中央値は85か月で、5年無増悪生存率は72%(DLBCL 60%, PMBL 89%)、全生存率は74%(DLBCL 61%, PMBL 89%)だった。しかし、独立した予後因子は年齢のみで、45歳以下の患者では5年無増悪生存率90%であった一方、45歳を超える患者では54%だっ た。PMBL患者は45歳を超える患者においてDLBCL、FL3よりも予後良好であった(PFS 88% vs 48%)が、若年患者では予後に差がみられなかった(PFS 91% vs 94%)。