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再発ALアミロイドーシスに対するbortezomib単剤治療 第1/2相臨床試験の長期成績

Long-term follow-up from a phase 1/2 study of single-agent bortezomib in relapsed systemic AL amyloidosis

(Blood 2014;124:2498-2506)

 

CAN2007試験は、再発した原発性ALアミロイドーシスを対象とした、bortezomib週1回または2回投与の第1/2相臨床試験である。70例が治療を受け、この中には計画された最大用量で週1回治療された18例と週2回治療された34例が含まれている。この最終解析では、最後の報告からさらに3年の追加フォローアップで得られた長期成績を報告する。

週1回1.6mg/m^2群と週2回1.3mg/m^2群の最終的な血液学的奏功率は68.8%と66.7%で、いずれの群においても80%で効果が1年以上持続していた。1年無増悪生存率は72.2%、76.8%だった。全生存期間中央値は62.1か月と未到達で、4年全生存率は75.0%と63.0%だった。ベースラインのフリーライトチェーンκ/λ比の低さが血液学的奏功率の高さ、全生存期間の長さと関連していた。データ集計終了時点で、40例(57%)が何らかの治療を受けており、19例(27%)はbortezomibによる再治療を受けており、そのうち11例(58%)は血液学的完全または部分奏功を達成した。4例はbortezomibの投与が延長され(3.5年〜5.6年)、新たな安全性の懸念はなく、長期治療の実現可能性が際立った。再発ALアミロイドーシスにおいて、bortezomib単剤での治療により持続的な血液学的奏功が得られ、長期生存の期待も出てきた。