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未治療進行期のindolent非ホジキンリンパ腫に対するペントスタチン,シクロフォスファミド,リツキシマブの併用レジメン

Long‐term overall‐ and progression‐free survival after pentostatin, cyclophosphamide and rituximab therapy for indolent non‐Hodgkin lymphoma

https://doi.org/10.1111/bjh.15814

治療歴のない進行期のindolent非ホジキンリンパ腫(iNHL)患者を対象とした前向き第2相試験において,ペントスタチン,シクロフォスファミド,リツキシマブの併用(PCR)が強い効果をもたらし,忍容性も良好だった。

中央値108ヶ月を超えるフォローアップ期間の後,83人のintent-to-treat解析を行った。108ヶ月時点での無増悪生存率(PFS)は,濾胞性リンパ腫(FL)で71%,辺縁帯リンパ腫(MZL)で67%,小リンパ球性リンパ腫(SLL)で15%であり,臨床病理的な特徴に影響されていた。10年PFSは,治療開始前のβ2ミクログロブリンが2.2 mg/L未満の患者は71%,2.2 mg/L以上の患者は21%だった。骨髄浸潤のない患者の10年PFSは72%だったのに対して,骨髄浸潤があった患者では29%だった。解析時点で,全生存期間は中央値に到達していなかった。10年時点での全生存率は64%で,病理組織型によって有意な差がみられた: FLで94%,MZLで66%,SLLで39%。長期毒性としては二次発癌が18例(21.7%)あり,追加の化学療法を受けた後に骨髄異形成症候群を発症した症例が2例(2.4%)あった。

10年間のフォローアップ解析の結果,PCRはiNHLに確かな効果があり,忍容性良好なレジメンであることが確かめられた。