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進行期濾胞性リンパ腫において、BRを受けた後の早期増悪は高い形質転換リスクと関連している

 

Early progression after BR is associated with high risk of transformation in advanced stage follicular lymphoma.
Blood. 2019 Jul 12. pii: blood.2019000258.
PMID: 31300404 DOI: 10.1182/blood.2019000258

進行期の濾胞性リンパ腫 follicular lymphoma (FL)のフロントライン治療としてベンダムスチンとリツキシマブの併用(BR)が広く行われるようになったが、早期増悪のリスクや組織学的形質転換の頻度についてはほとんど分かっていない。著者らは、フロントライン治療としてBRとリツキシマブの維持療法を受けた進行期のFL患者296人から成るpopulation-based cohortの後ろ向き解析を行った。
以前示したように、このレジメンの治療成績は素晴らしく、2年EFSは85%(95% CI 80~89%)、2年OSは92%(88~95%)とそれぞれ推定された
。24ヶ月以内の増悪Progression of disease within 24 months (POD24)は13%の患者でみられ、2年OSは38%(20~55%)と治療成績の悪さと関連していた。ベースラインにおけるPOD24の有意なリスク因子はLDHの上昇(P < 0.001)のみだった。重要な点として、POD24を生じた患者の大半(76%)は形質転換を起こしていた。R-CVPで治療されたhistorical cohortと比較して、EFSは改善しておりPOD24のリスクは減少していたが、POD24を生じた患者に占める形質転換の割合はBRで治療された患者の方が高かった。全体での形質転換の頻度は変化していないと思われた。潜在的または早期の形質転換が、フロントライン治療としてBRを受けたFL患者におけるPOD24の主な原因だった。
形質転換に関するバイオマーカーの同定と、治療戦略の改善が治療成績改善に重要であろう。