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メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

T/NK細胞リンパ腫に対する、bevacizumab併用CHOP療法の第2相試験

bevacizumab 末梢性T細胞リンパ腫 CHOP
Bevacizumab and cyclosphosphamide, doxorubicin, vincristine and prednisone in combination for patients with peripheral T-cell or natural killer cell neoplasms: an Eastern Cooperative Oncology Group study (E2404)
(Leuk lymphoma 2014;55:768-772)

末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)とNK細胞リンパ腫は、従来のcytotoxicな化学療法では予後が不良である。PTCLにおいては血管新生が 重要な役割を果たしているため、完全ヒト化VEGF抗体であるbevacizumab (A)をCHOP療法に併用したACHOP療法がT/NK細胞リンパ腫の治療成績を改善する可能性があるかを検討した。対象となった患者は6〜8サイクル のACHOP療法と、それに引き続くAによる維持療法(15 mg/kgを21日毎に8回投与)を受けた。2006年7月から2009年3月までに46例がこの第2相試験に登録され、44例が毒性について、39例が 治療効果、疾患増悪、生存について評価可能であった。評価可能な39例に対してAは合計324サイクル(2-16、中央値7)投与され、計画された治療を 完遂できたのは9例のみであった。全奏功率は90%で、CR/CRuが49%、PRが41%だった。観察期間中央値は3年で、1年無増悪生存率は44% だった。また、無増悪生存期間、全生存期間の中央値はそれぞれ7.2か月と22か月だった。23例が死亡した(21例はリンパ腫により死亡し、2例は寛解 中に死亡した)。grade 3/4の毒性は好中球減少が8例、貧血が3例、血小板減少が5例、うっ血性心不全が4例、静脈血栓症が3例、消化管出血・穿孔が2例、感染が8例、倦怠感 が6例でみられた。全奏功率が高いにもかかわらず、ACHOP療法は寛解期間が持続せず重篤な毒性がみられた。依然として治療成績が不良なこの患者群に対 する新たな治療法の研究が必要である。