メモ帳

血液内科関連の論文について,主にアブストラクトの日本語訳を載せています.基本は自分用メモですので,ご利用の際はその点ご了承ください.

移植非適応の未治療骨髄腫に対するカルフィルゾミブまたはボルテゾミブとメルファラン,プレドニゾロンの第3相試験

Randomized phase 3 study of carfilzomib or bortezomib with melphalan-prednisone for transplant-ineligible, NDMM patients

doi: 10.1182/blood-2018-09-874396

 

第3相試験であるCLARION試験は,移植非適応の未治療多発性骨髄腫患者を対象とし,カルフィルゾミブ+メルファラン+プレドニゾン(KMP)とボルテゾミブ+メルファラン+プレドニゾン(VMP)を比較した。

患者はランダムに1:1の比でKMPまたはVMPのいずれかに割り付けられ,42日サイクルで9サイクルの治療を受けた。カルフィルゾミブはday 1,2,8,9,22,23,29,30(1サイクル目のday 1のみ20 mg/m2,その後は36 mg/m2),ボルテゾミブはday 1,4,8,11,22,25,29,32(1.3 mg/m2。5〜9サイクルのday 4,11,25,32はスキップ)にそれぞれ投与した。これに加えて,メルファラン(9 mg/m2)とプレドニゾン(60 mg/m2)をday 1〜4に投与した。プライマリエンドポイントは無増悪生存(PFS)とした。

955人の患者がランダムに割り付けられた(intention-to-treat [ITT] population: KMP, n=478; VMP, n=477)。PFSの中央値はKMPで22.3ヶ月,VMPで22.1ヶ月,ハザード比(HR)は0.906 (95%信頼区間[CI], 0.746-1.101; P = 0.159)だった。全生存期間の中央値に有意な差はなく,両群とも未到達だった(HR, 1.08; 95% CI, 0.82-1.43)。全奏功率はKMP群で84.3%,VMP群で78.8%だった。完全奏功率はKMP群で25.9%,VMP群で23.1%だった。微小残存病変が陰性となったのはKMP群で15.7%,VMP群で15.5%だった。有害事象(全グレード)のうちKMPの方が発生頻度が5%以上高かったのは急性腎不全(13.9%[KMP] vs 6.2%[VMP])と心不全(10.8% vs 4.3%)だった。grade 3以上の有害事象はKMPの74.7%,VMPの76.2%でみられた。grade 2以上の末梢神経障害はKMPの方がVMPよりも少なかった(2.5% vs 35.1%)。CLARION試験において,KMPでの治療はVMPと比較して,PFSの統計学的な有意差を示せなかった。

Registered at www.clinicaltrials.gov #NCT01818752.

 

www.bloodjournal.org