メモ帳

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マントル細胞リンパ腫に対する骨髄非破壊的移植の長期成績

Long-term outcome analysis of reduced-intensity allogeneic stem cell transplantation in patients with mantle cell lymphoma: a retrospective study from the EBMT Lymphoma Working Party

www.ncbi.nlm.nih.gov

マントル細胞リンパ腫(MCL)患者において、骨髄非破壊的移植 reduced-intensity allogeneic stem cell transplantation (RIST)は自家幹細胞移植後に再発した際のために温存される。しかし、RISTの長期的な有効性と治癒の可能性は明らかではない。著者らは、EBMTに報告されたRISTを受けたMCL患者の長期成績を検討した。
対象となった患者数は324人で、年齢の中央値は57歳(range 31〜70)、2000年から2008年までの間にRISTを受け、43%は3種類以上の前治療歴があり、46%は自家幹細胞移植を受けていた。非再発死亡率 non-relapse mortality (NRM)は100日時点で10%、1年時点で24%で、抗胸腺グロブリン ATG/ALGを投与された患者の方が低かった(RR 0.59; p = 0.046)。観察期間の中央値は72ヶ月(range 3〜159)で、118人が再発し、RISTから再発までの期間の中央値は8ヶ月(1〜117)だった。累積再発率は1年時点で25%、5年時点で40%で、化学療法抵抗性(HR 0.49; p = 0.01)、CAMPATHの使用(HR 2.59; p = 0.0002)と関連していた。4年無増悪生存率と全生存率はそれぞれ31%、40%だった。
RISTの長期無増悪生存率は約30%で、自家幹細胞移植後に再発した患者も含まれていた。